What are α made of

女の子はお砂糖とスパイスと素敵な何かでできているらしいです、ここでは自分は何でできているのか考えていけたらと思ってます。

人と関わるのは難しい

気持ち的には半年ぶりにちゃんと書きました。(全然更新できてなくてごめんなさい)

最近話題になってるごちうさアイコンさんと違って女どころか男やオタクと関わるのもままならない人生です。

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今回は自分の人生で1番大きな影響を与えたと考えられる1年について書こうと思います。

 

始まりは中学生のころです。

僕は中高一貫校に通って高校受験とかもなくのびのび生きてました。

このころの僕は友達も結構多かったし、勉強も運動も人並みにできたし、今までの人生の中で1番世間一般的に見ても幸せだった時期だと思います。

 

それが中学3年の秋に1つの事件が起きました。

友達のK君が死んだのです。K君は自分が小学6年生の頃ちょっとだけ通っていた塾で知り合った人で、転校が多かった自分から見たら付き合いが長い人でした。

中学は同じクラスになることはなかったのですが自分も彼もイナズマイレブンが好きで趣味が合ったりしてすれ違う度にアニメの話とかしていました。

担任からは死因とかはぼやかされていましたが体が弱い人ではなかったし、後から聞く話によるとクラスに馴染めていなかったらしく自殺だったと噂されていました。

 

この報告があった日も何事もなかったかのように先生は授業をし、同級生もいつもと変わらないよう談笑したりなのに対して自分は何にも身が入らなかったのが記憶に残っています。人の死を簡単に受け入れられない僕が異常なのか周りが異常なのか今でもわかりません。

心にしこりを抱えながらも時間だけは当然過ぎていきます。

 

時は少し進んで中学3年の冬です。

年が明けて初めての部活の時の事でした。

中学では1番仲良くしてくれた友達のN君から自分が思ってもみなかった発言をされます。

「俺、○○高校受験するんだ」と

お前は馬鹿かと、中高一貫校に通っていながら外部受験するなんて。何なら受験する高校今いるとこよりも偏差値下がるじゃねえかと

けれど自分は何も言えませんでした。あの時N君を引き留めてれば何か変わったのかな考えてしまうときがあります。

 

自分が携帯電話買ってもらえてなかったのもあり連絡先も知らなければ、一緒に遊ぶこともなくなりました。モンハンを布教してくれて、部活終わった後に同期達でゲラゲラ談笑したり、僕が行ったことなかったゲーセン連れて行ってくれたり、あんなに仲良くしてくれたのに関係が終わる時はあっけないもんですね。

 

心にぽっかり穴が開いても日々は続きます。

高1の春が来ました。別れがあるように新入生が入り新たな出会いもありました。

弓道部にも新たな部員が入りました、ここではFくんとします。

僕は嫌な記憶から気を紛らわすため新しく入ってきたF君に弓道を教え、いろんな話をし仲良くしていきました。

 

何かに追われながらも部活に勉強にゲームをしたり充実した半年を過ごし、夏の終わりか秋の始まりどっちとも言えない季節にF君が学校に来なくなりました。

彼は不思議でマイペースな人だったからいずれひょっこり戻ってくると思っていました。ただ同時に嫌な予感もしました。

F君は1週間後に戻ってきました。ただ彼には記憶はありませんでした。

いなかった1週間もの間彼は行方不明だったようで、自分と過ごした半年の思い出はどこかに置いて来てしまったようでした。

クラスの中では1番F君と仲良かったので自分は先生から学校内での世話役に任され、記憶が戻ってほしいがために彼がよく自分に話してくれたギリシア神話の話や半年の間教えた弓道の話をし積極的にコミュニケーションを取りました。

1か月ほど経っても彼は何一つ思い出してくれませんでした。

ほどなくして彼は学校をやめました。

 

余談ですがLINEに連絡先から友達の自動追加という機能がありますね。

高校で買ってもらったガラケーでF君と連絡先を好感していたのですが、大学入学時に買ってもらったスマホに連絡帳引き継いでLINEを入れた時、F君の名前で知らないおばさんのアイコンが自動追加されました。

このことから考えると携帯電話を手放さないといけないような状況になったのかもしれませんね。電話番号を変更しただけで今も元気に生きていると願うばかりです。

 

 

中3年の秋から高1の秋までだったので1年をちょっと過ぎてしまいましたがこれが自分にとっては忘れられない1年でした。

この1年の後はいろいろ考える日々でした。

自殺したと思われる友人も、あんなに仲良かった友人も、解離性健忘と診断され記憶を失った友人も、自分がもっと頼れる人間であり魅力的でそばにいたいと思えるような人間だったら友達を失うことなかったのじゃないかと自分を責め続けていました。

今思うと他人の行動の原因を自分に求めるのはおかしいし、他人の気持ちを理解できると思うのは傲慢ですね。

 

小さい頃の度々の転校があり、友達作りに嫌な思い出が多かったからというもの10年近く経った今でも新たに深い人間関係を築くことができません。

別れがこんなに苦しく、どうせいつかいなくなってしまうと考えてると友達や彼女作りはつらいです。いなくならないと安心させてくれる人とだけ仲良くなりたいです。

 

最後に、あれ以降自分は普通の人よりいろいろな物を失って、持っていないものを数えたらきりがないぐらいですが、失って孤独感に頭を悩ませ自分の事を見つめなおすことでまだ残っているものがたくさんあると気づけたので友達が少なかろうが恋人がいなかろうが孤独でも結構幸せです。